【水回り】汚れとカビ、着色、変色の違い

【水回り】汚れとカビ、着色、変色の違い

大掃除シーズンになりましたので、皆様いつもより掃除に意識が向いていると思います。
水回りのお掃除の際、これって汚れ?カビ?着色?変色?と分からずに困ることがあると思います。
プロのハウスクリーニング業者目線で言うと、汚れとカビ、着色、変色の違いについて、よくお客様が勘違いしている部分がいくつかあるように見えます。

そのため、本日は汚れとカビ、着色、変色の違いについて詳しくご紹介していきたいと思います。
違いを知るには、まずはその汚れが何なのか?を知る必要があります。

酸性とアルカリ性の汚れの違いについて

厳密にいえば、汚れは酸性系の汚れ、アルカリ系の汚れで分けられます。
汚れを落とすには、中和して素材を傷つけないように化学反応で汚れを落とす必要があります。

中性洗剤は化学反応が起きないため、界面活性剤で汚れを無理やり浮かせて、どうしても力を入れて汚れを擦り・削り取る必要があります。
そうすると、素材がどんどん劣化していくことになりますので、キレイにしているようで、傷つけていくことになります。

酸性とアルカリ性の汚れの違いのイラスト

油はそもそもアルカリ性ですが、劣化すると酸性に変化します。

汚れとカビ、着色、変色の違いや対処方法

カビ

カビが発生する主な原因
カビの4大発生条件
①酸素
②温度(20℃~30℃)
③湿気(70%以上)
④栄養分(皮脂汚れ、ホコリ、石鹸カスなど)

カビが発生した場合の対処方法
カビは菌ですので、滅菌するには塩素を使う必要があります。

『塩素系』の製品と『酸性タイプ』の製品を混ぜると、塩素ガスが発生する場合がありますので注意が必要です。

例えば、お風呂の「カビ取り(塩素系の漂白剤・洗剤)」と「水あか掃除(酸性の洗剤)」などは別の日に行うようにしましょう。

着色

着色する主な原因
洗面台の茶色い汚れなどは水垢と手洗い後の泥汚れや皮脂などのさまざまな汚れが付着したもので、石けんカスと水垢が一緒になると黒ずみや黄ばみの原因となります。

汚れをそのままにして長く放置すると、素材に化学変化が起きて、汚れの色が素材に入ってしまう恐れがあります。

着色した場合の対処方法
洗面台の水垢や黒ずみにはクエン酸、皮脂汚れやカビには重曹を使うと効果的です。

汚れの色が素材に入ってしまっている場合は洗剤で反応させて落とすにも限度があり、多少力を入れて表面を研磨する必要があります。

変色

変色する主な原因
変色は化学変化の結果なので、そもそも汚れではありません。

変色した場合の対処方法
化学変化をして変色した場合、洗剤の力を使ってもそれを解決することが出来ないため、変色の範囲を表面研磨して変色した部分を削るしかありません。

まとめ

汚れとカビ、着色、変色の違いについてご紹介しました。
慌てず適切な方法で掃除すれば、汚れは落とすことができます。
しかし、一部の着色や変色の場合は洗剤の力では落とせません。

もし、これは汚れなのか分からない..などお悩みがございましたが弊社までお気軽にご相談ください。

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